スポーツ中に熱射病になった選手の全身冷却はいつまでするか?

スポーツ中に熱射病になった選手に対する処置は、英語になってしまいますが、

Cool First, Transport Second!

が国際的なスタンダードになっています。

まず冷却してから、病院への搬送です。

今回の記事では、2019年5月25日に公開された日本スポーツ協会の第5版となるスポーツ活動中の熱中症ガイドブックにある情報を参考にスポーツ活動中に熱射病になってしまったスポーツ選手に対する全身冷却をいつまでするかについて解説します。

60ページにわたるガイドブックになりますが、スポーツ現場で活動されている方、無償、有償関係なくぜひ一度は必ず目を通して読んでいただきたいガイドブックです。

全身冷却をいつまでするか?

全身冷却はスポーツ現場でいかに迅速に深部体温を下げることを目的にしているため、日本では医師などの医療スタッフがいれば直腸温を測定しながら全身冷却をします。

医療スタッフが直腸温を測定しながら全身冷却する場合には、直腸温が約39度になるまで冷却します。

日本の多くのスポーツ現場では医師のような医療スタッフはいらっしゃらないので、熱射病が疑われる場合には躊躇せずに全身冷却を実施し、熱射病の疑いのある選手が「寒い」というまで冷却すると書かれています。

救急隊員が到着したら、救急隊員に必要な情報を伝え、対応を引き継ぐようにしてください。

スポーツ中の熱射病の処置は、迅速に深部体温を下げることが重要になります。

迅速にというのは、数字にすると約30分以内となります。

スポーツ中に選手が熱射病になったと疑い、評価をし、救急車に電話しながら・させながらどう選手を冷却するのか、搬送するのかを考えている時間はなるべく少なくする必要があります。

スポーツ基本法でも安全を確保と明記されていますので、事前に準備して、体制を整えておく必要があります。

全身冷却の方法

安全を確保するための事前に準備するものとしては、まずスポーツ中に起こった熱射病に対してどのように全身冷却をするかを知り、何を用意しておかなければならないのか知って用意しておく必要があります。

  1. 医療スタッフが対応可能なスポーツ現場では、冷(水)水浴法が推奨
  2. 医療スタッフがいないスポーツ現場では、ホースを水道につなぎ全身に水をかけ続ける水道水散布法が推奨
  3. 上記の2つの方法で対応できない現場では、エアコンを最強にした保健室で氷水の洗面器やバケツなどで濡らしたタオルを全身に乗せて、取り換え続けながら冷却する方法。扇風機の併用や首など太い血管に氷なども追加的に冷やす

スポーツ活動中の熱中症ガイドブックで紹介されていた全身冷却の方法は上記の3つでした。

文章で読んでいても分かりにくかったり、どうやればいいのかいまいちイメージできない方もいらっしゃるかと思いますので、下記の日本スポーツ振興センターが作成されたYouTube動画を見てください。

上記の3つの全身冷却の方法もいくつかあらかじめ用意しておく必要があります。

また、3つの全身冷却の方法のいずれかでもスポーツ中に熱射病の疑いがある選手を冷水の浴槽やホースの届く範囲内、または保健室などエアコンがある環境にと移動・搬送させる必要があります。

スポーツ現場にいる誰が熱射病になって倒れるかは分かりません。

どの人がスポーツ現場のどこで倒れても全身冷却できる場所へ移動・搬送させる方法はあらかじめ想定して、準備しておく必要があります。

スポーツをする前にはあらかじめ想定して準備しておいたことがしっかりと円滑に機能するかを確認作業も必要になります。
 

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