アメリカ、ラスベガスで感じたアスレティックトレーナーの3つの専門性

今回は、アメリカ、ラスベガスで感じたアスレティックトレーナーの3つの専門性について書きたいと思います。

ジェネラリストという専門家

アスレティックトレーナーは、サービスを受けるスポーツ選手やクライアントさんにとってはスポーツ医科学の専門家ではありますが、スポーツ医科学の専門家の中では、専門家ではなく、ジェネラリストだと私は考えています。

ケガをした選手を治すという専門家ではなく、選手がケガを治し、競技に復帰する環境を整え、安全に選手が競技を楽しむ・する環境を整備する役割を担っていると思っています。

3つの専門性

日本の専門学校を卒業し、アメリカのラスベガスに留学し、アスレティックトレーナーとなり、大学院に通いながら高校のヘッドアスレティックトレーナーと活動して、アスレティックトレーナーには少なくとも3つの専門性があると感じています。

日本では、テニスパフォーマンスディレクターとして活動させて頂いていますが、このアスレティックトレーナーとしての3つの専門性は今でも大切にしています。

日本でもアメリカと同じようにこの3つの専門性が求められ、多くのアスレティックトレーナーが一部のトップ選手だけではなく、ジュニア選手やスポーツを楽しむ愛好家の方、そして身体を動かす会社員や主婦・主夫の方々へサービスを提供する形になると信じています

  • スポーツセーフティー
  • ヘルスリテラシー
  • 専門家間の連携

スポーツセーフティー

スポーツや身体を動かす上で前提にあるのが安全な環境でスポーツまたは身体を動かすことになります。

安全な環境には、スポーツにおける事故が起こらないようにする準備と、もしも事故が起こってしまった時に迅速・適切に対応できるための準備があります。

自分自身の体調を把握し、体調を整えることはスポーツ事故が起こらないようにするためのアスリートの準備になるだけではなく、自分の持っている最大のパフォーマンスを発揮できます。

ヘルスリテラシー

ヘルスリテラシーの定義はいくつかありますが、私はこちらのホームページで紹介されている以下の定義を利用させていただいています。

健康情報を入手し、理解し、評価し、活用するための知識、意欲、能力であり、それによって日常生活におけるヘルスケア、疾病予防、ヘルスプロモーションについて判断したり意思決定をしたりして、生涯を通じて生活の質を維持・向上させることができるもの。

アメリカでは、アスレティックトレーナーは国家資格であり、準医療資格者になるのでヘルスリテラシーという言葉を使っていますが、日本の場合には残念ながら国家資格、準医療資格者ではありませんので、日本では違う言葉(アスリートリテラシー)をこれからは使いたいと考えています。

また、アスレティックトレーナーの特徴としては、ケガや病気をしてから、または未病の状態で関わる準医療資格者や医療者と違い、ケガや病気にはなっていない普段の時から定期的に関わる専門家というのが特徴的であり、私の個人的な見解としては、ヘルスリテラシーを伝える立場には一番適している専門家だと思っています。

選手やクライアントさんがいかにヘルスリテラシーを高めたとしても、今の時代のスポーツ医科学やテクノロジーなどの進展には個人として情報を更新するのは難しく、必ず専門家の助けが必要になると考えています。

専門家間の連携

アスレティックトレーナーの持っている知識やスキルは、いかに深く・詳細であるかに重点を置かれているのではなく、いかに広くカバーし、一番適切で詳しい専門家と繋げる役割をアスレティックトレーナーは担っています。

一番適切で詳しい専門家を繋げるには、専門家個々の専門性を理解するだけではなく、選手やクライアントさんのニーズや状況、価値観をしっかりと理解することも求められており、アスレティックトレーナーのように、選手やクライアントさんと普段から交流のあることが強みになります。

選手やクライアントさんがしっかりと必要なことを専門家に診てもらう時に伝えられるように帯同したり、必要であれば理解できるように説明することもしています。

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