スポーツ・運動中の熱中症で病院に連れて行くか、連れて行かないかの3つの判断基準

スポーツや運動中での熱中症になってしまった選手を病院に連れて行くか、連れて行かないかは事前に判断基準を設けておくことが大切です。

今回の記事では、アメリカの大学院を修了し、2013年までラスベガスの高校にヘッドアスレティックトレーナーとして活動し、日本に帰国してからNPO法人スポーツセーフティージャパンに所属しながら、スポーツ現場やパフォーミングアートなどの現場でアスレティックトレーナーとして活動している時の3つの判断基準について説明します。

スポーツ中の熱中症に対する判断基準

  • 熱射病の疑いがある時
  • 10-15分、応急手当てを実施して良くならない時
  • 関係者の誰かが病院に連れて行った方がいいと判断した時

上記の3つの場合には、スポーツ中に起こった熱中症では、病院に連れて行く判断をしています。

ブログ記事ではなく、YouTubeの動画でも説明していますので、動画で知りたい方は以下の動画でご覧ください。

熱射病の疑いがある時

熱中症とは、熱失神、筋痙攣、熱疲労、そして熱射病の4つの病態の総称になります。

熱射病は、体温を調節する機能が壊れた状態であり、命に関わる病態です。

命に関わる病態であれば、迅速に適切な対応が必要になるため、必ず医師による診察・処置が必要になります。

熱射病の疑いがある場合には、必ず病院に連れて行く判断をして、一番悪いケースだと想定して緊急時の対応をする必要があります。

10-15分、応急手当てを実施して良くならない時

熱中症に対してスポーツ現場で実施できる応急手当ては、

  • 水分補給
  • 身体を冷やす
  • 涼しい場所に移動する
  • 防具などを脱がす
  • 衣服などを緩める
  • など

上記のような応急手当てがあります。

スポーツ現場での熱中症になった選手の水分補給に関しては、ぜひこちらの記事をお読みください。

運動中に熱中症になってしまった時の水分補給

上記の応急手当てをスポーツや運動で起こる熱中症に対する選手にすることで容態は10-15分以内で通常は良好になります。

10-15分、上記のような応急手当てをして、良くならない場合

  • 容態が変わらない場合
  • 容態が悪化した場合

には、医師による診察・処置を受ける必要があります。

もちろん、スポーツ現場で15分以上時間をかけることによって容態が良くなる場合もあるかと思いますが、スポーツ現場での氷などのリソースも限られますし、医師によって迅速に対応されることによって、スポーツ現場で応急手当てで時間をかけるよりも安全に、素早く容態が回復します。

病院に搬送する時には、できる範囲で応急手当てを継続することが大切になります。

関係者の誰かが病院に連れて行った方がいいと判断した時

選手自身やコーチ、保護者など関係者の誰かが病院に連れて行った方がいいと一人でも判断した場合には、病院に連れて行くようにしています。

自分自身より熱中症に関する知識やスキル、経験がある方や、対応に関してより慎重な方の意見であっても、その声/ 意見は尊重されるべきだと考えています。

自分自身より熱中症に関して知識などがある方は、自分自身では把握できていない危険性や症状、徴候に気づいているのかもしれません。

そして対応に関してより慎重な方であれば、もし、病院に連れて行かなくても大丈夫だったとしても、病院に連れて行かなくても大丈夫だったとその方が知るまでは心配をして、ストレスが高まり、睡眠不足になってしまったりとその方の熱中症になるリスクが高まったり、メンタルヘルスを考慮することも大切になります。

もちろん、丁寧に説明することも大切になりますが、誰もが不安を伝えられる環境づくりは何か重要なことを見落とさないためにも必要です。

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