日米のアスレティックトレーナーの対象者の違いとは?

こんにちは、アスレティックトレーナーの陣内です。

今回は、日本では日本スポーツ協会(受講当時は日本体育協会)の公認アスレティックトレーナーのカリキュラムとアメリカのアスレティックトレーナーになるためのカリキュラムの両方のカリキュラムを受講して、日本とアメリカのアスレティックトレーナーの対象者の違いについて書きたいと思います。

教科書的な違い

日本とアメリカでは、アスレティックトレーナーの対象者が”教科書的に”違います。

日本でのアスレティックトレーナーの対象者は、アメリカのアスレティックトレーナーの伝統的な対象者であり、それはスポーツ選手になります。

一方、アメリカでは、スポーツ選手だけを対象者として限らずに、競技スポーツ、余暇活動、そして職業的活動に参加する人を意味する active populationを対象にしており、健康管理の専門家という位置付けにしています。

日本→ スポーツ選手

アメリカ → 競技スポーツ、余暇活動、そして職業的活動に参加する人

日本スポーツ協会の公認アスレティックトレーナーは、スポーツ指導者の1つの資格という位置付けであり、アメリカでは健康管理の専門家、日本ではスポーツ指導者という違いがあるため、このように、対象者に違いが生まれていると考えています。

日本の現状

では、日本でアスレティックトレーナーがスポーツ選手以外を対象に活動していないか?ということになると、そういうことでもありません。

肩書きとして、アスレティックトレーナーと語っていない場合が多くありますが、1つの例としては、クライアント一人一人の目標を達成するためにサポートをしているパーソナルトレーナーになります。

パーソナルトレーナーがサポートしているクライアントさんの目的は、

  • ボディーメイク・ダイエット
  • 肩こり、腰痛などの機能改善
  • パフォーマンスアップ

の3つに分類されると思いますが、

ボディーメイク・ダイエットでは、スポーツ選手の減量・増量時のサポート、

肩こり・腰痛などの機能改善では、リスク要因の低減のサポート

パフォーマンスアップでは、ケガからの競技復帰間近でのリコンディショニングのサポート

が活かされています。

パーソナルトレーナー以外でも、会社などでの従業員の健康管理を健康経営の手法の1つとしてサポートしている方も日本にもいらっしゃいますし、トレーニング用品やサプリメントなどの開発などに関わっている方もいらっしゃいます。

個別 vs. 団体としての取り組み

日本とアメリカで”教科書的”なアスレティックトレーナーの対象者に違いはありますが、アスレティックトレーナーとして名乗っているのか、名乗っていないかを考慮しなければ、アスレティックトレーニングのバックグラウンドを持った人の対象者は実際には日米では違いがないと考えています。

ただ、日本の場合には、カリキュラムとしてはスポーツ選手に限っており、個々のアスレティックトレーナーが社会のニーズに合わせて、対象者を拡げていき、アスレティックトレーニングを活かしながら活動されている印象を私は持っています。

一方、アメリカの場合には、アスレティックトレーナーの雇用を広げるために、スポーツ現場だけではなく、対象者をactive populationと拡げることによって、活動場所を広げ、アスレティックトレーナーの雇用、そして価値を高めるために団体として取り組んでいると感じます。

まとめ

日本とアメリカでは、教科書的にはアスレティックトレーナーの対象者の違いがあり、

日本はスポーツ選手に限定し、アメリカでは身体を動かす人にしています。

ただし、現状としては、日本とアメリカでアスレティックトレーニングというバックグラウンドを持った人の対象者には大きな違いはありません。

日本では、アスレティックトレーナーの取得者の方々が、個々に社会のニーズや自身の状況に合わせて、スポーツ現場以外にも活動場所を広げており、

アメリカでは、団体としてカリキュラムも更新しながらアスレティックトレーナーの価値を社会が認識するように取り組んでいると思います。

日本でもさらにアスレティックトレーナーが活躍し、多くの方々が楽しく身体を動かせるようにサポートできるように、個人だけではなく、日本スポーツ協会や私が所属しているアメリカのアスレティックトレーナーの資格を持っている日本人の団体であるJATOが中心となり団体として様々な取り組みをしてもらいたいと思っています。

2019年の5月にはこの2つの団体が日本開催2回目となるWFATT 2019 World Congress X Tokyoがとても楽しみです。

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